さて池上エンジニアの方との面談、Gch撮像管逝く、というお話をしてきて2024年2月の末に突然一本の問い合わせ電話がかかってきました。それは池上のカメラを映画で使わせてもらえないか?という内容でした。聞けば1980年代の設定場面になじむエキストラ出演と言いますか映画の美術部さんからの小道具としてご依頼というびっくりなお話。

撮像管の映像を使うのではなく背景として映り込む1980年代のテレビ取材クルーが使うカメラを貸して欲しいとのこと。さすがに使い慣れない人に貸すのも、渡されたエキストラさんも大変なので「僕がカメラマン役として池上のカメラを担いで出演しますよ」とご提案。

プロデューサー、演出部さんからもOKを頂き僕と池上HL-79Eで映画出演決定しました!

公開は2025年、名のある監督、豪華出演陣そして本屋に行って早速購入した原作の小説。

撮影は京都で2024年4月の晴れの日に決行されました。

また時代考証で1980年当時のテレビ取材クルーのスタイルを再確認したところ、カメラはHL-79(A,D,E等あるが)で、セパレートのVTRを持ったビデオエンジニアもしくはカメラアシスタントがガンマイクを持っているであろうと推測。

可能ならVTRとガンマイクも持参して欲しいとのことでまわりの同業者に聞いて回ったところどちらもお借りすることができた。

VTRは3/4インチのUマチック・ソニー BVU-50という録画専用機とガンマイクMKH-416T(12V仕様)を携え、ダミーではありますが本気の撮影に挑んでまいりました。

映画情報解禁になりましたら改めてお知らせいたしますので乞うご期待。

左.アシスタント須藤と左手にSONY BVU-50 右.筆者中尾とIkegami HL-79E

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